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夏は終わらない (シンガポール日記80)

 

こんにちは、Alexです。

 

「シンガポール日記が79回で終わるのはキリが悪いので、あと1話書いて80話で終わりにしましょう。」ドラゴンラボラトリー社より、そんなありがたいお申し出をいただきました。

最終話を書いたにもかかわらず、きれいに終われないズッコケ感が「Alexらしくてスキ☆」と思ったので、ぬけぬけと筆を取っております。この場をお借りいたしまして、改めてドラゴン堀口さんに、感謝の気持ちを申し上げます。

 

さて、今回は久しぶりに、仕事ネタです。

 

Alexは仕事の大詰めを向かえ、数ヶ月の間、毎日16時間労働、休みなしで働いておりました。家ではシャワーを浴びて、自分を清潔に保つだけで精一杯な生活。ファッションや美容からは距離を置き、顔に塗るクリームがなくなれば「ハンドクリームでいいや・・・」と。。。。女性としては、どこまでも転がり落ちていく有様。

 

ところが、会社の立ち上げ業務とは、まるでお祭りのようなおもしろさがある。中毒性のある熱中感。毎日、何かがうまくいかなくて大変な騒ぎになるものの、自分がいないと会社が回らない状況と、なんとしても成功させたい使命感が私を突き動かしていた。

体も悲鳴を上げている。いつも体中が重く、気を抜くと倒れてそう。時々、心臓が「ドクッ」と異様に大きな鼓動を打ち「心臓発作の予兆?」と思う。極限の状態なのに、それでも働くことが楽しくて、自分を止められなかった。

 

Alexは主にデスクワークですが、グループ各社の中で、別の役割もある。

例えば、シンガポール人の男性スタッフが、職場で殴りあいになる大喧嘩をした時。現場スタッフから、「大変だ!今すぐ来てくれ」と、SOSの電話がかかってきた。日本人駐在員(男性)マネジャーは、あまりの出来事に、現場で体をふるわせているらしい。

SOS電話から1時間後に飛び込んできた私を見て「Alex・・・・よかった来てくれて」とスタッフが駆け寄ってくる。現場のマネジャーに許可を頂いて、大喧嘩したスタッフと目撃者の話をひとりひとり聞く。

 

最初は息巻いているものの、じっくりと状況を丁寧に聞いていくと、荒れた気持ちもだんだんおさまってきた。

 

そして。。。。。。最後は、やっぱり「ケンカは両成敗」

 

コラー!!!あんたたち、なにやってんの!ヽ(`Д´)ノ

 

みんなシュンとして、ばつの悪そうな顔をしていたけれど、同時に、私に怒られることを待っていたようでもあった。「あーあ、怒られちゃったね(*´3`*)ゞ」「まぁまぁ」「しょうがねーな」「Alexはおっかねーな」「そうだな、あはは」と、いつものやんちゃで穏やかな空気が戻ってきた。

 

まったくもう・・・と思う一方で、Alexには、彼らが助けを求めたことが嬉しかった。私なりに、スタッフと心がつながっている実感があり、信頼できているから怒ることもできるのだ。

 

そんなやり甲斐と多忙さは、シンガポールで勤務する現場の人達が理解していたものの、Alexを評価する本社さまは、何も知らなかった。

 

残念なこともある。

私の雇用契約は「3ヶ月後に給料確定」と書いてあったが、3ヵ月後も音沙汰がない。恐れながら本社さまにお伺いをたてると、「え?そんなこと書いてあった?まぁ、うちは4月にしか給料改定はしないから、それまで待って。え?シンガポールは雇用確定書もいるの?それってどう作るの?なんか見本ある?あ、日本語もつけて送ってくれる?」

 

・・・・はい、わかりました。あの、それから見習い期間ということで、最初に言われていた給料より、毎月15万円も給料が安いんですけど・・・

 

「ほんと?それは問題だな。じゃあ、とりあえず『3ヵ月後には給料は上がらなかった』っていう決定がされたってことにしたらどう?まぁ、わかるでしょ?3月には考えるしさ」

 

 

・・・・本社の人事担当役員の発言は、なんて心強いんでしょう(涙)

 

・・・・まぁ、考えても仕方がない。3月まで待つことにする。「悪法もまた法なり」と皮肉めいて自分に言い聞かせる。実際のところ、現場ではたくさんの仕事をするにつけ、学ぶことも多く、物知りになることもあった。そして、各社のスタッフとも、親しくさせていただいたのは、事務職ながら嬉しかった。スタッフにも「いつ休んでいるんですか?」と言われるほど、

 

こんな状況は、Alexの私生活にも影響していた。

一緒に住んでいるM氏が、ある日、Alexの仕事中(とはいえ夜中)に電話をかけてきた。

 

「もうすぐクリスマスだから・・・・僕と、デートしてくれませんか?」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・。

 

 

 

一緒に住んでいる人が、アポイントをとらないと会えないほど忙しい私って・・・・・

 

 

あ~あ。またやっちゃった。

 

30後半で、こんなに自分のことを大事にしてくれる人にめぐり合えただけで、とっても幸せだと思っていたのに・・・・。私って、本当にバカだな。仕事に夢中になりすぎて、一番身近な人のことを忘れていたよ。M氏に、本当に申し訳ない。

 

 

お恥ずかしい話ですが、Alexが仕事に夢中になってから、家の仕事(掃除、洗濯、アイロンなど)は、全てM氏が帰宅後にやってくれていたのです。私がどんなに忙しくても、いつも部屋や台所がピカピカで、洋服もきれいにアイロンがけされていた。

 

「Alexが、仕事が好きなのがわかっているよ。でも、このままじゃ体を壊すから、シンパイよ」と言う。

 

「さみしかった?」と聞くと、「チョットネ」と、恥ずかしそうに天井に目線をやりながら、口をすぼめる。

 

ああ、ごめん。この数ヶ月、わたし、自分の仕事以外のこと忘れてたね・・・・・。

 

人に何かを強要することがないM氏の気持ちは、Alexには充分に響いた。改めて、クリスマスを口実に、二人でおしゃれをして食事に行くことにした。

 

Alexは「ライフ ワーク バランス」なんて言えるほど、生活も心もゆとりがないままだけれど、M氏がいるから、心のバランスが取れているのかもしれない。

 

 

タブンネ

 

 

そうだね。

 

 

これからも、時々、一番近くにいるあなたに「ありがとう」を言おう。

 

 

~Alexの夏は、まだ終わらない~

 

 

シンガポール日記終了のお知らせ(シンガポール日記79)

こんにちは、Alexです。

 

シンガポール日記は、本日をもって終了します。

 

え?

 

「結論を最初に言え」と言われたので、本当に最初に結論だけ言うと、「順を追って話せ」と怒る上司に、新入社員の頃は、相当戸惑ったことを思い出しました(笑)

結局、その時代から全く進歩していないことに気付くAlexです。

 

実は、この「なんのこれしき」ブログは、今まで株式会社ドラゴン・ラボラトリーズのスポンサードを受けて書かせていただいておりましたが、このたび、ドラゴンラボラトリー社のウェブサイト変更に伴い、このコーナーは終了の運びとなりました。

 

せっかく「シンガポール日記」を通して皆様とお知り合いになれたのに残念ですが、まずは書面をもちまして、今まで応援してくださった読者の皆様に御礼を申し上げます。

 

推定数万人を越える気長な読者の皆様には、私のトホホな経験が、皆様の人生の成功の踏み台になることを、祈ってやみません。

 

次に、Alexが自由に書き続けることを、温かい目で今まで放置してくださったドラゴンラボラトリーの皆様。まず、書くきっかけを頂戴したこと、そして、日々のこまめなご連絡、応援、そして励ましに支えられて書き続けてまいりました。お声がけがなければ、一生ブログを書くことはありませんでした。心より感謝しております。

 

最後なので、Alexの『シンガポール日記』を読んでくださっている方々へ、少しご紹介です。

ダメダメAlexに諦めることもなく、唯一「インテリジェンス」を注ぎ続けてくださった気長な(ヘレンケラーの)サリバン先生的存在が、Alexにとってドラゴンラボの皆様でした。彼らの知性がAlexの現在にはあまり反映されていないのですが、それはAlexの力量が劣るためとして、いつか将来に活きることと信じて、まだまだ勉強を続けようと思います。

 

日本に在住されている読者の方々、もし機会がありましたらドラゴンラボの講座も是非ご体験くださいね。私は大好きです。(^-^)v

 

 

最後に、「シンガポール日記」をつづってみて、Alexの発見です。

 

人はまだ、美しくて優しい

 

読者の皆様から頂いたコメントが、やさしく、温かいものが多くて、「匿名性が高いインターネット上の書き込みの全てが悪ではない」ということを知るきっかけになりました。
励ましの言葉を頂戴したり、一緒に笑ってくださったり、ご自分の体験を教えてくださったり、また、海外就職に挑戦されると教えていただいたり・・・・
みなさん一人ひとりが、ゆるやかにAlexの仲間だなと思いました。

一人でアタフタしている記事を通して、Alexと一緒に時を過ごしてくださり、本当にありがとうございます。
仕事だけは、まだ成功した実感が皆無なのですが、おかげさまで、なんとか健康で生きております。

 

最近の日本では、目立つところでスポーツ選手に「若者よ海外に出よ!」と薦めているように思います。
2010年ワールドカップでもそうでした。
スポーツに関わらず、どんな分野の人も、改めて海外に出る経験は、良いことだと思います。
不思議なことに、海外に出ると、日本がもっとよく見えることがあります。
もちろん、簡単ではありませんが。

 

もし、「海外経験はどうですか?」と聞かれたら・・・

正直「私には、得たものも、失ったものもある」と答えることでしょう。
そして「けれども、きっと選ばずにはいられなかった」とも続けると思います

 

でも、海外に出れば偉いっていう訳では、全くありません。
Alexのしんどいシンガポールの職場生活をご覧になれば、日本にいたほうがずっとマシだったのでは?と、思われる方もいらっしゃることでしょう。

 

もちろん、日本にいても、世界を見渡すことだって可能です。
結局のところ、どこに居ようが、地球は丸くて、自分はいつだって世界の中心なのですから。

 

そして、しばらく日本に帰らないAlexから、日本にいらっしゃる方々に託したい、小さなお願いごとがあります。

 

海外に飛び出した勇者たちは、良い経験の末に帰国する人もいれば、どこかで翼を折られて本帰国する人もいます。そんな人達を上手に雇っていただける会社・職場の環境を整えていただけたらありがたいな・・・・と、少しだけマジメになったAlexの願いでもあります。

 

………

さて。

大変お名残惜しいのですが、Alexのことを野放しにしてくださるスポンサーが現れるまで、ブログは終了させていただきます。そして、この「なんのこれしき」も、間もなくインターネット上から消滅します。

 

 

こうして、みなさんは思うのです。

 

 

Alexという人は、幻だったのか・・・・・・?

 

 

そう。それはきっと、常夏シンガポールでの真夏の夜の夢。

 

 

「シンガポールって、一年中真夏だろ!」とツッコミを入れてくださった方、さすがです。Alexは、そんなあなたが大好きです(^-^)

 

 

というわけで、本当にこれが最後です。

私はまた、新たな扉を開きます。

 

alex-79 

 

今まで一緒に歩いてくださって、どうもありがとうございました。

 

いつか、またどこかで

(^-^)

 

。。

少子高齢化と国籍変更と愛国心(シンガポール日記78)

こんにちは、Alexです。

「部屋とYシャツと私」という曲のタイトルを思い出しました。

女らしくてかわいいような、でもちょっと怖いような歌があったことをご存知の方は、今、どのくらいいらっしゃるのでしょうか?

YouTubeで見ることができます
http://www.youtube.com/watch?v=re3PzspwEWo

流行した頃に聞いていた頃は、「女って怖い」と思っていましたが、振り向けばアラフォー世代なAlex。改めて聞くと、「・・・・・かわいいかも。こんなのも、悪くない」なんて思ってしまう。

 

年頃を通り越えた女は、無垢な乙女心を再び取り戻すものである(Alex2010)

・・・世界の名言名文句集を購入したので、最近は、わざと格言的な文章にしてつぶやくことがお気に入り。こんなことで、一人でクスクス笑っているAlexは、ハッキリ言ってかなり危ない中年にも見える。

 

さて。

文章のタイトルをつけただけで、一人で盛り上がってしまいました。

 

たわいない出来事にいつまでもムダ話ができるのは、女の特徴である。(Alex2010)

 

・・・・・って、しつこいですから!!(←民衆のツッコミを一人で)

 

はい、すみません。さっさと本題に入ります。

Alexのように、外国人がシンガポールに滞在して労働するには、会社にビザのスポンサーになっていただかなくてはなりません。以前書いたことがありますが、会社を辞めるとビザがなくなるので、新しい会社でまたビザを申請して・・・・の繰り返し。

シンガポールに長く住むかどうかは別として、何かと不自由が多いので、シンガポールの永住権を申請する方向で考えることにしました。

「永住権を申請するなんて、すごい覚悟だなぁ」と思うなかれ。

シンガポールでの永住権は、金銭的にもメリットがあり、同時に、会社を辞めてもビザのことで悩む必要もないし、この国で暮らすの自由が増えるのです。

 

たとえば、シンガポールに来た当時に一緒に暮らしていた韓国人男性は、就職してすぐに永住権を申請して、3ヶ月で取得していました。思い切りの良い友人たちは、さっさと申請して3ヶ月で取得できたのでした。(もちろん、適切な学歴、職歴など、彼が素晴らしい背景を持ち合わせていたことも、彼の名誉のために添えておきます。)

 

「みんな取っているからね」という緩い気持ちと、あったほうがよい(医療費や年金、政府の諸手続きが可能)という損得勘定で、Alexも他の友達も、重い腰を上げて永住権を申請する気になったのです。

 

シンガポールは非常に国のレベルが高い。人口の少なさと、住宅費用の高さ、収入はそれほど多くないこともあり、共働きは当たり前。同時に、シンガポールの人たちはランク(人の格付け)が大好きで、役職、学歴、職種、なんでもかんでもちょっとした差に敏感な社会。当然、「子供には苦労させまい」と、教育にはご熱心。結果として、国の全体的に学歴が高くなり、結婚する年齢が上がり、独身者が増え・・・・・・その結果、少子高齢化問題にも頭を悩ませている国でもあります。

この流れは、多くの先進国が経験してきた少子高齢化の問題を抱えるシナリオと同じ。

シンガポールは、もっと国民の人数(できれば頭がいい人)がほしい。

 

という現状を踏まえると、馬ニンジン型政策を講じるシンガポール。国民に直接メリットを与えて国を動かそうとしたようだ。

 

先日見たニュースに、Alexは腰が抜けそうになった。

シンガポールの永住権(PR)を取得した50万人のうち、10%の5万人を選んで、更新時にシンガポール国民になるかを聞かれて「国民にならない」という選択をした場合は、永住権を更新しないという方向で考えています。
http://www.straitstimes.com/BreakingNews/Singapore/Story/STIStory_576523.html
同時に、永住権者よりも、国民がもっとメリットがあるように便益が得られるようにするそうです。

 

えーーーーーーーーーーーーーーーーーっ?????

 

そんな勝手な・・・・・・。(いや、この国に住んでいる私が勝手かもしれませんが)
心の拠りどころとなる国籍を、損得だけで変える人はそんなにいるのでしょうか?

まだ具体的な内容は全く明らかではありませんが、「そういう方向で考える」と発表することイコール、「すぐに実行される」ということだと把握しました。

Alexは世界のどこに住もうと、日本人でありたい。
だから、このニュースを見て、永住権を取ること自体に尻込みしてしまったのです。

 

Alexと同じように物事を受け取った人も多いようです。下記のような記事もありました。

マレーシア国籍のPR(永住権者)の多くは、「NO」というだろう。
http://thestar.com.my/columnists/story.asp?file=/2010/9/18/columnists/insightdownsouth/7061389&sec=insightdownsouth

 

そして、

最近PRを申請している人が、「3ヶ月で結果が出ると言われたのに、もう9ヶ月も音沙汰なし」という人によく会いますが、最近は(そしてこれから)永住権をそう易々と渡さない方向にした。
http://news.asiaone.com/News/AsiaOne%2BNews/Singapore/Story/A1Story20100917-237629.html

 

そうですか・・・・・・・・。

こんな機会だからこそ考えてしまうのですが、Alexにとって、住む場所(=国)と、国籍(ロイヤリティ、心のよりどころ)は、違うことだと思うのです。

 

弱者Alexのコメントとは逆に、公正を期して政府の立場から永住権者に物申すならば、永住権者が政府が提供する公団に住み、CPF(年金、公団購入資金、医療費などのために本人と雇用主が積み立てるお金)を受け取り、子供を公立の学校に入れ・・・・と、政府のサービスだけ享受して、国民にもならず、政府には全くメリットがないじゃないか・・・・と言われれば、とも申せる話なのです。

 

少子高齢化とは、高齢化が問題なのではなく「少子化」が問題なのです。したがって、シンガポール国籍の子供をたくさん産んでくれる人が、国にとってありがたい人です。当然、子供が頭のいい子であれば、尚のことありがたい。

実際に、近所の飲食店のお兄ちゃんは、タイ人の奥さんの永住権がいつまでもとれなかったにもかかわらず、「子供が生まれたとたんに永住権がとれた」と言っていました。こんな事実も、シンガポールの移民政策を象徴する例かもしれません。

少子高齢化に関しては、多くの先進国では出生率の向上に走るでしょうが、ここまで極端な政策(実際の運営)ができるシンガポールという国は、ある意味すごいぞ・・・・と思うのです。

 

というわけで・・・・一つのニュースでビックリ仰天なAlexが考えることを羅列すると、

・・・今のままではとても不自由なので、永住権はやっぱり欲しいと思う。

・・・将来、子供はたくさん欲しいなと思う。

・・・子供の国籍は自分達で決められればいいな、と思う。

 

でも・・・・・やっぱり、私は自分の国籍は変えたくないな、と思う。

今回のニュースに触れて、「日本国籍を捨てさせられる羽目になったら、その時はシンガポールを去ろう」と強く思ったのでした。

 

自我の芽生えっていうか、ロイヤリティの芽生え(今さら)・・・・なんて認識したのでした。

グット・クオリティ(高品質)(シンガポール日記77)

こんにちは、Alexです。

 

シンガポールに来てから、素敵な店員さんに出合う機会があまり多くありません。

全体的に、店員さんは(日本人には)押しが強く感じて、商品を眺めることもできないほど、あれこれと声をかけられ勧められ、いざ商品について質問をすると「グットクオリティ(品質がいい)」しか言わないこともしばしば。

 

そんな回答、ワシにもできるんだわぃ

 

と、大正生まれのじいちゃんになることも、数知れず。しかし、相手がこれでは買い物をする張り合いもない、というもの。

 

ところが先日。シンガポールに来て2年。初めて、説明上手な販売員さんに出会ってしまいました。

 

Alexは・・・・・・自分の買い物欲求をわざと押さえ込むのが好きです。「生きるのに必要か?」「なくても暮らせるか?」「今持っているもので、代替品できないか?」と自分に問いかけ、「ほしい」「いや、我慢」と自問自答を続け、結局のところ、買わずに節約する。えてして、こんな面倒くさいことを強いるのは、1万円くらいで「なくても生きられるけれど、手に入れたらもっと豊かに生きていける」という代物。

 

そんなAlexが、いつもずっと欲しいと思っていた贅沢品は、「ミキサー」。

でも、どうせミキサーを買うならば、同じ原理で作動する「フードプロセッサ」機能があれば願ったりかなったり。ところが、ミキサー&フードプロセッサという組み合わせが、なかなか見つからない。もし機能が1つであれば、安く中古市場で出回るのを待ちたいところだが、なかなか出物がない。

 

そんなある日。

 

自宅にどうしてもコピー機が必要になり、コピーもできるプリンターを買い電器屋さんに行った時のこと。プリンターは最安値のものにとっとと決めてから、ぐるりと店内を見回してミキサーの場所で立ち止まって見て見た。大変めずらしく、店員さんが声をかけてこないので、(※声をかけない接客が一番ありがたい)ミキサーの棚を、隅から隅まで手にとって、丹念に見ることができた。

 

この売り場の担当者らしき、インド系おじさん店員は、とてもうまかった。

 

Alexが自分の好きなようにずーーーーーーーーーーーっと見て、見終わった頃に、「商品の説明は必要でしょうか?」と声をかけてきた。

 

私は最初、このインド系おじさんが調理器具の説明ができるとは思えなかったのですが、興味本位で「お願いします」と言ってみた。(心の中で、『グットクオリティ』って言うんじゃなかろうね・・・とか、ちょっと意地悪なことを思っていた)

 

全くもって・・・・・・見た目や第一印象で人を判断してはいけないものだ。

 

商品ごとに、付属品の違い、パワーの違いとそれによって何ができる/できないのか、効果的な使い方は何か、どのブランドだと新商品販売が近いので今は買わないほうがいい、自分の自宅だとどんな使い方をしている・・・・・・・などなど、驚くほどにきちんと説明をしてくれた。

 

そんな説明をしながら、途中で「あなたは何が欲しいのか、もう決まっているのでしょうか?」と聞かれた。

 

この質問もAlexにはとても良かった。

「実は、ブレンダー(日本でいうミキサーのこと)とフードプロセッサーが欲しいと思っているものの、実は、何ができるかわかっていないので、おっしゃる通り自分は何が欲しいのか、まだハッキリしていないんです。ミルはどんな目的に使うんですか?。フードプロセッサーが1つの商品として独立している場合と、ミキサーとセットになっている場合では、何が違いますか?洗いやすいなどメンテナンスが楽なのはどれですか?ブレンダー、フードプロセッサー、ミルの3機能が1つになっている商品はありますか?」などなど、他の人には関心がないでしょうが私には大問題なことがらを、心置きなく聞いてみました。

 

平日の夜で、あまりお店にお客さんがいなかったこともあるのでしょうが、インド系おじさんは素人Alexに、それはそれはじっくりと、そして彼が繰り出す回答はことごとく、まるで孫の手のように、かゆいところに手が届くものだった。

 

私、この人から買います!

 

「店員さんの説明にとても納得できたから、買おう」と思えたのは、シンガポールに来てから初めてのこと。そのくらい、インド系オジサン販売員は、私がシンガポールで出会った販売員の中では、ずば抜けていた。彼は、ただの一度も「グットクオリティ」と言わず、どう品質が良いのかを教えてくれた。

Alex77 

・・・・・・その程度のレベルの店員さん・・・・と思われるかもしれません。

 

日本の家電量販店に行けば、スタッフが商品を本当によくご存知ですが、シンガポールではとてもとても珍しい。何が違うんですか?と聞けば「同じだね。そしてグットクオリティ」と回答されます。つきなみですが、従業員の教育の差って、きっとそういうことなんだと思います。

 

本日の主役、インド系オジサン販売員に戻ります。

 

このオジサンから購入することにしたAlexは、お金を払って見送ってくれる時に、彼に聞いて見た。

 

「あなたのように商品知識があって、説明が上手な店員さんに会ったことがないんだけど、何か特別なことをしているの?」

 

う~ん。。。僕は、たまに週末に店頭で実演販売をすることがあるからかな?

 

やっぱりね (^-^)

 

そんなわけで、彼が特別に上手な理由がやっとわかったのでした。

さて、いそいそと自宅に帰り、さっそくバナナジュースをつくって飲む。

 

美味ぃ~☆幸せ。

 

フードプロセッサも試してみる。玉ねぎをみじん切ってみたら、私が包丁で10分かかる作業を、この機械はわずか5秒で仕上げた!

 

この圧倒的な作業量に、自分の衝動を止められない。

 

家にあった玉ねぎ1kgを全て、こっぱみじん切りにしてしまったのでした。

不自然なもの(シンガポール日記76)

こんにちは、Alexです。

2010年9月中旬。

 

世界中で大人気のiPhone4をM氏が(自分用に)買ってきた。(3週間待ちだったらしい)

 

そもそも我々は、iPodすら持っていない。

時代から取り残されていることを知らずに2010年を迎えてしまった・・・・・・ということに、iPhone4は気付かせてくれた。どうやら使う前に、パソコンでiTunes をインストールしてから、iPhoneを接続して、初期設定をするらしい。

 

これがやっかいだった。

 

AlexのパソコンでiTunesサイトを開くと、自動的に日本語のiTunes画面が出てくる。M氏の携帯なので、iTunesを英語でダウンロードしなければ意味がないのですが、どう頑張っても日本語画面しか出てこない。

 

・・・・・・あれこれ試し続けて2時間経過。

 

この日は諦めて、寝た。

 

翌日、観念して日本語でダウンロードした後に、言語切り替え画面が(やっと)でてきて、英語で設定できたのでした。

日本語をよく遣うパソコンだからといって、勝手に「日本語じゃないとダウンロードできないサイト」に誘導されるのは、日本語が読めない外国人には、手も足も出ない。

表現を変えれば、言語が違う人達がパソコンを共用すること自体、「開発者が想定していなかった利用状況」なのかもしれませんが・・・・

 

原因はともかく、素人には、甚だ使い勝手が芳しくない。

 

自分がやりたいことと、パソコンが判断してくれることがチグハグになる。例えば、グーグルでニュースを見ると、いつも自動的に日本のニュースの画面が出てきて、スパッと最初からシンガポールのニュースを見せてくれ・・・・と、設定方法がわかるまでは、一人で困っていた。

 

 

話は変わって、「シンガポールの朝」。

 

シンガポール時間は、日本より1時間遅いのですが、朝6時はまだ真っ暗で、起きる気分にもなれない。7時頃はうっすらと明るくて、でもまだ太陽が顔を出し切っていない感じなのです。8時になっても、まだ少し涼しくて爽やか。

 

国の位置を覚えていらっしゃる方には、ピンと来るかもしれません。よく考えてみたら、おかしな話。

 

シンガポールが台湾と同じ時間帯・・・・という摩訶不思議を図で表すと、以下のようになります。(ウィキペディアより図を拝借)

clip_image002 

水色が同じ時間帯なのですが、シンガポールとマレーシアを包み込むために、不自然に西に延びて、矢印のような形で南に垂れている三角形がわかるでしょうか?

シンガポールより東にあるインドネシアやベトナムは、シンガポールより1時間遅いのです。

立地と人工的に決めた時間帯が異なる様子は、こうして線を引くとわかりやすいですが、しかし一体なぜ?

 

・・・・・・その理由として信憑性が高いのが、シンガポールの株式市場を香港市場と同じ時間に取引して時差による差をなくすために、無理に1時間早めている、という話。

 

そもそも、その国の標準時間は、どこかに申請・認可されるものではないそうで、国単位で「私はこの時間に設定します」と、決めることができるものらしい。

さすれば、シンガポールが無理してでも1時間早く設定した理由も、合点がいく。徹底した合理性と現実的な意思決定をする国ならでは・・・・思わず唸るほどのすがすがしさを感じる。

 

・・・・とはいえ、個人的には、時々、「爽やかな朝」が恋しくなることもあるのです。

clip_image002

 

clip_image002[14]バスの中で見かけた女性。(50代後半と思われる女性)

伝統的なマレー民族衣装に、クロックスのゴム草履。伝統と機能が調和する一人の女性。

クロックスが履き易く、歩きやすいことも知っているのですが・・・・マレー衣装が鮮やかに素敵なので、クロックスがとても無骨で、もったいないなと感じてしまうのです。

・・・・きっと、私にとっては、着物にクロックスを履かれた時のような衝撃なのでしょう。

何かが、チグハグな気がするんです。

 

 

clip_image002[16]和風パスタ屋さんの斬新なメニュー。

うなぎスパゲティ・・・・どのくらい注文されるのか、個人的にはとっても関心があるのです。

 

 

 

マレーシアで購入した、色白効果がある石鹸。

clip_image002[18]この石鹸を使うと白人になれる使用前・使用後の写真。こんな表示が、この国で許されるのが「まだ緩いんだなぁ」と思います。(これはマレーシアで購入しましたが、シンガポールでも売っています)

誇大広告だと思いながら、購入して使ってみました。石鹸の泡のキメは細かくならないのですが、肌触りが柔らかく、流した後はつるっと泡切れが良く(洗剤が皮膚に残っている感じがなくて)、この石鹸自体は、そんなに嫌いじゃないです。

 

でも、写真のような色白美人にはなるはずもなく。

 

こんな写真さえつけなければ、「不自然だな」と思うこともないただの石鹸なのに・・・・・

この誇大広告に何かが違うと思っているのに、気になって買ってしまった私は、きっと石鹸会社の思うツボ・・・・

 

そう考えると、ちょっと悔しくなるAlexなのでした。

フリーマーケット(シンガポール日記75)

こんにちは、Alexです。

Alexの家にあるマネープラント(金のなる木・・・若くて細い竹で丈夫な観葉植物)は、最近病気になったらしい。少しずつ黄色くなって、一本・・・また一本・・・乾いて軽くなってきました。

 

縁起悪っ!

 

clip_image002と思っていたら、やはり・・・・・・。

ふとしたはずみに、デジカメを落としてしまいました。以降撮影する全ての写真には横線が入ります。保証期限はとっくに切れており、修理代見積もりS$230・・・・この金額を払うくらいなら、新しいデジカメを買ったほうが良い。

 

金のなる木は、未来を伝える力があるのでしょうか?

 

さて、金のなる木も病みいるAlexの家では、今、大掛かりな整理整頓をしております。

たった2つのトランクでシンガポールにやってきて2年。

使わないものが家の中を占拠していることに気がつきました。

 

理由は2つ。

  1. 初に住んだ家は家具なしだったので購入し、引越先は家具つきの家なので不要になったものが多いこと
  2. 無料のものは、もらってしまうAlexの癖

 

そう。

  • 「赴任期間が終わったので、帰国します」
  • 「就職先と折り合わず、シンガポールにいる意味も見つけられないので」
  • 「親の体調不良で」
  • 「違う国に住んでみたいので」など、色々な理由でシンガポールを去る人は多い。

 

聞くところによると、3~5年で友達が一通りいなくなってしまうのだとか。

 

Alexは友達が去る時に、売れ残ったものや、まだ使えるけれど捨てるにしのびないもの・・・・をよくもらっています。

自分で洋服を買ったときについてきたバック、買ったものの身体に合わなかった服など、色んないきさつで増えていった私物を 友達とフリーマーケットで処分することにしました。

 

clip_image002[11]Alexは洋服やバックを含む布製品を多く出したところ、思いのほか売れ行きが良い。

ちなみに、ぱっと見でわかるブランド品は、オープンして1時間以内に全て売れた。

(もちろん、値段もそんなに高くしていなかったし、使用感がほとんどなくきれいだったことも理由だろう)

 

他のお店はどうかしら?と見にいくと、手作りの新品ばかりを扱う人もいれば、本当に使い古したものばかりで汚いものを出している店もある。山積みのガラクタと一緒に、すっかり汚れて型崩れしたルイ・ヴィトンのバック(3個くらいあった)を前面にポンっと置いて、ひとつ1万円で売っている。

 

わぉ

 

個人的には、フリーマーケットで1万円は出したくないし、個人的にはあれを買うなら10万円だしてホンモノを買いたい。(そもそも10万円を持っていないけれど)

 

Alexの感性がシンガポールの人達に似ているのか否か、結局そのヴィトンは売れなかったようです。

 

他にも驚いたことがあります。

Alexたちが出品したものは、8割くらい売れたのですが、残ったものを持ち帰りたくなかったので、終了間際に値引きして売り払おうとしました。たとえば洋服S$5(約330円)をS$1(約60円)とか。

 

ところが・・・・・・値引きしたからといって売れるわけでもなかった。

 

値引きをしようがしまいが「欲しい物だけ買う」というお客様が多かったみたい。もちろん中古品だから安いのは当たり前ですが、今の時代「このお値段でこの商品」と、納得できるものを求めているように見えました。

 

それから、お客様は、汚れに敏感です。

Alexが出した帽子はオーストラリアで購入したユニークなデザインと柄だったのですが、とってもたくさんの人が手に取ってくれたのに、売れないのはなんでかなぁ?と思ったら、汚れ。(出品するまで気がつかなかった)

逆に、綺麗なものは、なぜかちょっと破れていても買っていくのが不思議でした。

 

値引きしても仕方がないとは・・・・シンガポールで暮らす人達は、本当に豊かなんだなぁ・・・・と、一人でしみじみと感じ入りました。(もちろん、フリマの開催場所と集まる顧客層にもよるでしょうが・・・)

 

インターネットのフリーマーケットに出したところ、購入してくださった方がお金持ち(推定)ということがあった。数千万円の車に乗るような方が2000円程度の安物を購入されるとは・・・・・・。そういう時代なのでしょうか?

そんなわけで、フリーマーケットは思いがけない発見もあって、部屋が片付きお小遣いもできる。結構面白いな、と思ったAlexなのでした。

Alex75

生活のあれこれ(シンガポール日記74)

こんにちは、Alexです。

 

昨日、階段を下りている時に、ヒールが階段にひっかかって、「あっ!」と言う間に正座で階段を滑りおり、どさっと階段の下に落ちました。

 

イ・・・イタイ。そして、恥ずかしい・・・・・・。

 

周りにいた人々は衝撃の光景に言葉を失う。異様な静けさの中、回りの視線が全身に突き刺さるのを感じながら、パンパンッっとズボンのほこりを払い、何事もなかったかのように、スタスタとその場を去りました。ズキズキと痛む足を無表情でごまかしつつ歩きなが、らこう考えたのです。

 

反射神経がよかった自分は、もう10年以上前の記憶だったのね・・・・・・。

 

とっさの反射神経もゼロで、骨折しそうな転び方をしてしまった昨日の自分に、心から傷つきました。

 

年を取るとは、こういうことなのでしょう。

 

さて・・・・本日は、家の中の何気ないこと。トピックスにつながりがないのは、老いのせいか、気落ちしているせいかもしれません。これに懲りず、今回もどうぞよろしくお付き合いお願いいたします。

 

 

シンガポール男子には18歳から兵役があります。

clip_image002これはポスト入っていた一枚。

おそらく、この家のオーナーの息子さんが18歳になられて届いた、兵役への召集令状だと思います。

一般知識として兵役があることは知っていたのですが、生の令状(推定)を見るのは初めて。

外国人にはこんな書類を見る機会がないので、興味深くて記念撮影させて頂きました。

18歳のシンガポールの青年たちは、きっとこの赤紙が届くのを恐れながら、「うわーっ!ついに来た!」とか言うに違いありません。

 

 

生活の知恵編。

シンガポールでは、出張や旅行で近隣各国に行くことが多いので、色んな国の通貨を持つ羽目になります。

特に、違う国のコインを混ぜてしまうと厄介です。

clip_image002[7]そこで、Alexも友人に教えてもらった、生活の知恵。

国ごとに通貨を分類し、国名を書いジップロックに入れておきます。

出張や旅行が多い方には、とても便利だと思います。

 

 

 

clip_image002[9]こちらは、醤油さし

注ぎ口の下がありません。

注いだ後に液体が垂れない「なるほど!」な一品。

これは、大好きなムスタファセンターで購入した韓国製で、とても気にっています。

 

 

最後は・・・・個人的にショッキングなカレーの作り方。

皆さん、カレーを作る時、どんな順番で調理しますか?

  1. 炒める
  2. 水を加えて茹でる
  3. ルーで味付け
  4. 煮込む

具材に火が通った後で、ルーを入れる、という順だと思うのですが、(マレー風・インド風・タイ風の3種のカレーを作ってみたのですが)、こちらのカレーは、どうも日本と逆で、味付けが先のようです。

タイカレー を例にご説明させていただきます。

clip_image002[11]最初にルーを炒め、ココナッツミルクでルーを伸ばし、鶏肉を投入して火が通るまで加熱。

(鶏肉に焼き目をつけてから入れたくなる・・・)

 

 

 

clip_image002[13]鶏肉に火が通ったら、ナマ野菜を投入。

「このタイミングで生野菜!?」というショックがわかっていただけるでしょうか?

・・・・あ、どうでもいいですか、 そうですか。失礼しました。

本日は、オクラと茄子を入れました。

 

clip_image002[15]さらにココナッツミルクを入れて、野菜に火が通るのを待つ。

こんな濃い液体に生野菜が浮かんでいる・・・・というのが、不自然なんですが・・・・

皆さんに、言いたいことは伝わるでしょうか?

野菜に火が通ったら、青唐辛子とコリアンダーの葉を飾って完成。

 

そうしてできた本日のAlexごはんは、

  • タイカレー(鶏肉、オクラ、茄子)
  • 野菜炒め(キャベツ、ピーマン赤&緑、紫の玉ねぎ、赤唐辛子)
  • コロッケ(じゃが芋が安い時に作って冷凍保存している)
  • 冷奴

clip_image002[17]

ご馳走様でした♪

相棒(シンガポール日記73)

こんにちは、Alexです。

最初に会った時から、私は同僚のLさんの黄色いタンポポが花開いたような笑顔が好きでした。コロコロと笑い、雰囲気を和ませるような、温かい気持ちになる。

時に自分を抑えられなくなることもあって、厳しいことを言いすぎて人とぶつかったり、誰かに目をつけられて引き抜いてもらったり・・・・・・と、シンガポールで18年間の生活を話してくれた。

 

「上司と合わなくて会社を辞めたら、次に働いた会社が、その2件隣でね。あの時は、居心地悪かったよ」・・・・と、冗談のような本当の話。

「いくらなんでも・・・働く前には、心が苦しくなるって、思わなかったの?」

「ううん。私、バカだから考えなかったのよね。働いてから、シマッタ!って思った」

・・・・・・て。(笑)

 

結局そこもしばらく働いて辞めたそうですが、大変そうな話も彼女が笑いながら話すから、こちらもおかしくて仕方がない。

彼女の人生には色々あったようですが、能力の高さに感激してスカウトされた・・・というのが、彼女がこの会社に入ったいきさつらしい。ただ、彼女は今いる会社を経験として使うつもりのようで、彼女の将来の目標は、はっきりとしていて、そして、この会社とは違うところにあるようだ。

彼女は自分の部下の面倒を良く見ているようで、過去の職場の部下からも、よく連絡がきて会っているという。「お姉さん」的な頼りがいがある雰囲気がある。

また、仕事で決め事をする時には「これができなかったら私の部下(将来できる)にメンツが立たないから、こうしてもらわないと困る!」と、息巻いてAlexに突っ込んでくる様子は、まるで弾丸だ。

 

そんな彼女も含めて、大好きだ。

 

Alexの仕事は、Lさんたちが働きやすい環境を作ることと心得る。出来る範囲でLさん主導で会社のルールが決まっていく。

 

たまに、Alexとして譲れないところもある。

たとえば「どこの会社でもやっていることだから、役所提出用のニセの書類を作ってもらえる?」と言ってきた。

「う~ん。どこの会社でやっていても、やるかどうかは、自分達の判断だよね・・・。Lさんには苦労をかけるかもしれないけれど、ごまかしは『しない』と決めたほうがいいと思う。自分の意見を言ってもよければ・・・・私はやりたくないんだ。。。」と答える。(確か、これがばれたら会社の責任者はムチ打ちの刑になるはずだ。やらないほうがいいに決まっている)

 

この一件については、珍しくAlexは意見を言った。

 

「・・・・・・確かにそうだね。もう、迷うのを止めた。ありがとう。覚悟したよ」と翌日になって、Lさんは言った。

 

Alexは・・・シンガポールでの最初の会社で、不正を見つけていても、上に従って本社にもウソの報告をしたり・・・・・色々なことが耐えられなくて辞めてしまったけれど・・・・・・もうそんなことを二度としたくなかったので、ほっとした。

会社は、すぐに100人規模に膨れ上がるものの、出だしはLさんと私の2人だけなので、車の両輪のようなものだった。

今は、生活空間のような場所で仕事をしているせいかもしれません。

私達は、机に向かい合わせで座り、デスクトップのディスプレイで相手の姿が見えない。黙々とパソコンに向かっている時は、キーをたたく音だけ聞こえて、不気味な様相に違いない。

 

ある日、冗談のつもりで

「Lさん、起きてる?」と声をかけたら、

「あ・ごめん」という返答が帰ってきて大笑いした。(寝てたらしい)

 

そんな時には、「身体を動かさないと寝ちゃうから、掃除する」といって、床掃除をしてくれる。

 

clip_image002また横道にそれますが、シンガポールのモップの形は日本のものと違います。

力を加えられるところが、棒の所だけ。面で拭きたいのに、点なんです。

 

バケツの網部分でねじり、上から押し付けて絞ります。

clip_image002[13]自宅でも事務所でも、週1回モップをかけますが、Lさんが室内を掃除している様子を見て、「ああ、モップって、こう使うのね!」と、プチ発見もありました。

 

 

Lさんと私はどこか似ていて、何かが全然違う。たとえば、得意とする仕事の分野が全く違う。

clip_image002[15]お互いに「この人は、わかってくれているな」と思える。・・・・シンガポールに来てから、こういう出会いはあまり多くなかった。

この先半年は、つぶれるほどに忙しくなるスケジュールが待ち受けている。きっと、彼女となら一緒に乗り越えられるだろう。

 

Alexは、何かとドタバタする毎日が、とても楽しかった。

わからなくて大変だったこと(シンガポール日記72)

こんにちは、Alexです。

シンガポールに来て2年が過ぎると、この国で暮らしていく基本的なことには困らなくなってきました。

とはいえ、忘れたくないものがあります。

それは、この国に来た当初、些細なことがわからなくて困る気持ち。

たとえば、電車やバスに乗れば10分で家に帰れるのに、方向もどのバスに乗ったらいいのかも、駅の方向もわからなくて、40分もタクシーを待つ・・・・という、バカバカしく、どうしようもない不自由感。知ってさえいれば、簡単なことなのに・・・・。

「わからなくて大変だったこと」を覚えているから、新しくシンガポールにいらした方には、わりと寛大なAlexです。

 

さて。Alexが勤務する会社は、海外進出をはじめたばかりの地方中小企業で、全てにおいて不慣れな感がある。

一方、現地で働くAlexにとって「他国の事例に沿わないほうが、実は簡単」という類の仕事がある。それは、就業規則を含む、社内のルール関係を作る時。

日本と違って、シンガポールでは就業規則は届け出る義務がありません。勝手に社内で作って運用保管しておく役割です。だいたいの会社は持っているでしょうが、コロコロ変えるのでスタッフに見せない。。。という意向のセコイ会社もあります。(笑)

・・・・ある時、突然会社のルールが変わってることがあるんですよ。Alexが最初に勤めた会社の社長はそうだったんですよ。彼の意向でいつでもスタッフを陥れることができたのです。

 

ある意味、怖い国ですよね(^^:)

 

まぁ、それは悪い例にせよ、シンガポールにも、定番中の定番なる就業規則の例がある。ビジネスの出だしには、ほとんど丸写しで少し自社流に直す程度で十分だとAlexは思います。人がそろって、ビジネスは本格的に動き始めてから、あれこれと実際の働き方と制度の不具合を調整したほうが、てっとり早く形が整うと思われます。

Q: じゃあ、定番中の定番はどこにあるの?

A: シンガポールの法律は頻繁に更新されるので、現地のコンサルタントと名乗る会社に日本語で頼むのがラクでしょう。

経営コンサルタントを名乗る方は玉石混交ですが、基本的な就業規則をつくる程度なら、割と簡単な仕事なので、気が合うコンサルタントに依頼するのがよいでしょう。

そうやって、何もないほうが簡単に決められる就業規則なのですが・・・・Alexはアメリカの事例を渡され、「これをシンガポール風に直して」と指示されました。

いま、Alexはタイプが異なる複数の会社の面倒を見ています。事例はそのうちの1社だけを前提とした資料なので、出だしから厄介な状態です(`A`)

分厚いアメリカ版の人事規程は有給休暇、産休などの決まりごと、評価の方法(年1回、上司と面接をする)などもあります。スタッフの心がまえを含む内容で、会社には時間より少し早く着くことを希望する・・・などの文章もあります。

この会社の成熟度合いにうすうす気付いているAlexには、この資料を拝見しただけで「現場じゃ評価の面接なんてやっているわけがなかろうよ」と思う。

そもそも、離職率が高いアメリカでブルーワーカーの頭数を確保するには、違法な移民も労働者として雇わないと成り立たない・・・・と現地の人は思い込んでいるようで、面接よりも労力の確保が大事な問題のようだった。

そして、この就業規則には「仕事中に麻薬を使ったら解雇」という文章も見られる。(さすがアメリカ!)

 

さて。

・・・・・こんな書面を見たAlexが、何をどうシンガポール流に直していくかと言うと、例えば、

シンガポールでは産休は有給(法定)と書き足す。

入社から6ヶ月までの休暇日数も法定の通りに書き足す。

麻薬は死刑です。「仕事中に使ったら」という文章がナンセンスなので、文章そのものを削除。会社がかかわるトピックスではありません。

「暴風雨、豪雪、火災、地震、テロなどで遅刻する場合は・・・・」という文章は、「豪雪」と「地震」を削除する。(雪も地震もないため)

「会社は理由なく従業員を解雇することができる」という文章は「あほか!」というツッコミで全文消去。

・・・・と、ひとつひとつをシンガポール流に直していくわけです。

やってみてわかったことですが、他の国の制度をシンガポールで使おうとすると、全体的に違法なものが目につく。労働にかかわる法律そのものが、国によって全く違うのだ・・・と気付かされる。

 

シンガポールでは必要ですが、アメリカ版では書いていないものもある。

例えば、兵役に服す場合の会社側の対応など。(シンガポール男子は兵役義務があり、その後もだいたい年に1回程度、訓練のために召集されるので、仕事を休まなければなりません)

 

この作業のポイントは、英語力よりも内容を理解しているかどうか、にかかっています。

 

・・・・そんなわけで、100ページはありそうなアメリカ版のお手本を「シンガポール風に直して」という作業は、不適切な内容を削除・変更し、普遍的な内容だけを抽出し、3社分に切り分ける・・・・という、恐ろしい作業量になった。

 

その一方で・・・・

日本にいる本社の人は「英語で書いてあるし、アメリカで使えるものはシンガポールでも使えるでしょう」と、あっけらかんに考えているようで、「簡単でしょ?」と言ってくるので、「ああ、この人、全然わかってないんだな」というAlexの予感を裏付ける。まして、そんな人がグローバル人事の責任者だったりするもんだから・・・・・・いえ、もう、言いたいのをぐぐっと堪えて、うぐっ、と飲み込みます。がまんがまん。。(苦)

 

自分がシンガポールに来た当初「わからなくて大変だったこと」を覚えています。だから、シンガポールに進出したばかりの会社に対して寛大です。

「まだ知らないだけ。いずれわかる日がくる」と信じて、会社と一緒に成長していこうと、未来への希望を持っているのでした。

日本語は格好いい(シンガポール日記71)

こんにちは、Alexです。

たぶん、アジア圏だけの流行だと思うのですが

 

「日本語は格好いい」

 

と思われているフシがある。

格好いいのと同時に「品質が良い」という印象を与えるらしい。某隣国では100%地元企業なのに、「ヨコハマ」という社名をつけて、大人気になるほど、「日本」のパワーはアジア圏ではまだ健在です。

 

何カ国かで暮らしたことがある方は、「基本的に日本人というだけで敬意の目でみてくれるのは、アジア圏だけだね。だから、日本人にはアジアは暮らしやすいよね。俺、アメリカに居た時は、アジア人め「こっち来んな」くらいの扱いを受けたことがあるよ」とおっしゃる。

 

それは確かに・・・・・・と思うフシはある。

 

そういうわけで、ファッション、音楽、TVドラマ、食事、そして日本語ですら「素敵」に見えてしまうシンガポールで見つけた「おしいっ!」のパターン。

カタカナでは、ソとン、 シとツ (略して損失?)の間違いが、最も多いように見える。バイトがてらに、こういう印刷物の「ソンシツ」程度の最終チェックを仕事にできないかなぁ・・・と思うことがある。

 

例えば・・・・・・

ポテトチシプス (*ポテトチップス)

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マンゴヅユ-スの飲み物 (*マンゴージュース)

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シンガポールは暑い国です。電動ファソはいかが? (*電動ファン、扇風機のこと)

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こちらの電動ファソは、パッケージの説明書が、どうも怪しい。
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多目的換気装置
・直接冷やします
・熱風を排出します
・冷たい空気を循環します

こ・・・・これは!と思ったフードプロセッサー(ぐるぐるハンドルを回すと、みじん切りができる料理用カッター)

皆さんに写真で見えるでしょうか?

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にんにくのチ Dicer
簡単な肉切包丁 
ノーはたまねぎぶつ切りでナミダ引き裂きます! (←怖いですっ!)

  1. 耕運機であれば先端で棒を使用してください。時計回りの方向で
  2. 力を切るふたの増加における複数のギヤ
  3. 二重に鋭くされた刀は両方の方向にぶつ切りされます。
  4. 明確なポールショーは成分のサイズをぶつ切りしました

・・・・・・今どきのインターネットの自動翻訳機能のほうが、素晴らしく和訳してくれると思うけど。

靴下屋で見つけた、「ヘヵテヒぇほふ」

Alex071-06もう、何を言いたいのか、全然わかりません!!!!

もうどうにかしてくれ!と思ったパジャパ。

Alex071-07

拡大するとこんな感じ

Alex071-08

身体中に、

みちしるべ、ハッピーカー、ヘシドライト、エンジン、しやりん、でんち、おいる、わたし、カー、ガンリンスタンド

・・・・・・と書きなぐられ、吐きそうな気分になるほど素敵なデザインに、気分は耳なしほういち。

 

そんなわけで、日本語は格好いいと思われているせいか、あちこちで見かけることができるシンガポール。不自然な文章が多いものの、やはり、日本人のAlex には日本語のほうが早く理解できるので、こんな日本語でも、あったほうがありがたいこともあります。

さて・・・・・・シンガポール日記のネタにしたかったばかりに、こんなヘンテコパジャマを買ってしまいました。。。。。。

というわけで、今からこのパジャマを着て、ほういちは寝ます。

こんなに素敵に吐き気がする衣装を身に着けたことはありませんが、節約です。買ってしまったから使う、堅実なAlex。 (でも、早く生地がダメになってほしいと願う)

では、おやすみなさい。